モテるには柱をつくること
生まれてこの方、モテたことがない。
恥ずかしながらそれは自分にとって非常に納得がいかないことで、自分はモテてしかるべき存在だ、って思っているなんてことはおくびにもださずに、でも思い続けて30年近く経ってしまった。
今日もろくに仕事をしなかった。自分の危機感のなさには笑えてくる。
何をしてたかっていうと、すべてはモテるためであるっていう本を読んでた。
読んで、本に書いてあることを一日中考えていた。
一応結論は出た。
なんでモテないのか?それは余裕がないから。
なんで余裕がないのか?それは自分が人生を楽しめていないから。
自分が人生を楽しめていないから、それをモテることで埋めようとしている。
よくあるモテアドバイスに「複数の女性を同時に追いかける」というものがある。複数の女性を同時に追いかけることで執着を分散させ、余裕を保つというものだ。
このアドバイス・テクニック自体はおそらく有用なのだろう。でも自分には効果がなかった。逆効果ですらあった気がする。
結局複数の女性を追いかけたところでその全員に相手にされなかったら自分のモテなさをますます直視することになってよけいこじらせるし、自分がちっともいいなと思っていない女性を(数をかせぐために)追いかけた所で虚しくなるだけだった。
結局、自分で考えて結論を出すことが面倒、もしくは自分の出す結論に自身が無いから、安易なマニュアルに流されてしまい、案の定モテず、結果ますますこじらせていくのであった。
だから、たまには自分で考えた。自分で考えて出した結論はこうだ。
複数の女性を追いかけるのではなく、複数の楽しみを追いかけるべきだ。
いや別に複数の女性を追いかけたっていいんだけど、人生の楽しみって当然だけど恋愛やセックスだけじゃない。人生を楽しむ要素のひとつだ。
仕事や趣味、友達関係、本気で楽しめる柱は人生でたくさんある。その柱が「女の子」だけになってるからモテないんだ。柱が一本しかないから余裕がない。余裕がないのは気持ち悪く、意中の相手には必ずと言っていいほど見透かされる。
だから、自分がモテないのは「柱がすくない」からで、モテるには「柱をたくさんつくる」こと。
もちろん細かく言えば身なりにもっと気を使ったり会話の練習をしたりいろいろあるのだろう。そのへんは本にもいろいろ書いてあった。
見た目とか会話とか、もちろん大事だけど、それよりも大事なことがある。
なんでもいいから、自分の人生の柱をいくつもつくることが大事だ。
それが人生を楽しむ秘訣、ひいてはモテる秘訣なんじゃあなかろうか。
それとは関係なくモテている人もいるのだろう。
でも今は、自分で考えて出した結論を大事にしたい。
久しぶりに自分で考えて結論を出した気がする。
柱はなんになるのか考えていこう。